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3Dペンでクワガタを作る方法【後半戦】

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3Dペンで、夏に作りたくなるクワガタの作り方【後半戦】です。

3Dペン作品の加工に必要な「あれ」も登場します!

 

前回の記事では3Dペンでクワガタを作る方法の前半部分をご紹介しました。

www.3dpenlab.com

後半戦では完成に向けた制作と加工の様子を記録として残していきます!

それではどうぞ! 

 

目次

 

 

完成のイメージ

動画はこちらです。

完成までを動画にまとめています。


3Dペンでクワガタをつくってみた【後半戦】

 

つくりかた

①前半戦でつくったクワガタをバラバラにします。

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前半戦ではバランスを見るために、アウトラインを作成した時点で軽く胴体をくっつけました。

ここから完成に持っていくために、一度ばらばらにして、パーツに作成していきます。

 

②塗りつぶす

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完成に向けた第一段階です。

ざっくり作ったアウトラインを塗りつぶしていきます。

 

塗りつぶしていくときのコツですが、立体のものを塗りつぶす時は特に

最初は荒く、徐々に細かく塗りつぶしていく方法」

がいいです。

上のクワガタの写真で見てみると、まだアウトラインのすき間が大きい時に塗りつぶそうとしています。

すき間が大きい時に塗りつぶそうとすると、空中に描く距離が長くなります。

そうなると重力で垂れてしまい、形が崩れていってしまいます。

 

文字にすると上手に説明できないので、下の図を参考にしてみてください。

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この方法はどちらかというと、立体を塗りつぶす時に使います。

塗りつぶしは奥が深いので、また別の記事で紹介します!

 

全面を塗りつぶせたら次に進みます。

③はんだこてで加工する

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ここからははんだこてで加工を行っていきます。

はんだこては本来、はんだという金属を200℃~300℃熱で溶かして、電子基板などを製作する時に使用します。

もともと3Dペン用に設計はされていませんが、フィラメントは180℃~200℃で溶けるため、200℃以上出るはんだこてを使用することで、作品の加工をすることができます。

 

今回はクワガタのテカテカ感を出したいので、塗りつぶしたパーツの全面にはんだこてを使い、表面を溶かしていきます。

 

するとこんな感じになります。

Before

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After

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ちょっと画像が荒いのでわかりづらいですが、

すきまが完全に埋まり、表面はテカテカしています。

表面の凹凸も自然な形で出すことができています。

 

はんだこては3Dペンの加工における必須道具クラスなので、3Dペンを極めたいという人は是非チャレンジしてみてください!

※はんだこては危険なのでご利用には十分に注意してください。

 

③残りのパーツを作成し、くっつける

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 腹、胸、頭、羽などパーツごとの完成度が高まったら、くっつけていきます。

 

3Dペンでつくったものは、3Dペンで容易にくっつけることができます。

上の写真のようにくっつけていきましょう。

 

ちなみに、作成においてこの順番でなければいけない、というものは存在しませんが、冒頭でも記載したように「パーツごとに完成度を高め、最後にくっつける」という方法をとった方がいいです。

3Dペンはペン自体が鉛筆ほど細くないので、場所によって描けない部分が出てくるからです。

 

④細かい部分の完成

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身体が完成したら細かい部分まで作りこんでいきましょう。

クワガタの脚はいくつかの関節があり、脚の形状もまあまあ複雑です。

脚も一気に作らずパーツごとに分けて作成を行いました。

 

クワガタには、脚の他にも口や目の横に生えている触覚?的なものもあるので、画像などを参考にしました。

 

細かい部分まで作りきったら完成です。

 

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最後に

この作品は

「来年の夏に向かって飛ぶクワガタ」

というタイトルで今年の夏に作成しました。

完成までに10時間以上かかりましたが、個人的にはなかなかの完成度で満足した作品でした。

(10時間でも短い方だと思います。)

 

ミヤマクワガタをモデルに作成したのですが、この作品を見た子どもたちからは、

「こんな色じゃない」「本物はもっと小さい」「腹がぶあつすぎる」

など厳しいお言葉をたくさんいただきました。笑

 

色やサイズ感などはフィクションありきで、かっこいいクワガタを作りたかったので私は満足していたのですが、あまりの言われように少しへこみました笑

 

今年の夏は、本物にどれくらい近づけられるか挑戦してみたいと思います。

 

それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!

また次の記事でお会いしましょう!